私のB-Pスピリット研究 D

「パトロール システム」に記されたフィリップスのスピリット
―― GREY WOLF ――



 ボーイスカウト活動の柱の一つにパトロールシステム(Patrol System)があります。そのパトロールシステムに命を吹き込む要素が、ローランド・フィリップス(Roland Erasmus Philipps 1890.2.27-1916.7.7)が著した「パトロール・システム(班制教育)および班長への手紙」(The Patrol System and Letters to a Patrol Leader, 1917)の随所に記されています。その中で最も重要と思われるくだりの一つを次に記します。

 It is essential that Leaders and Seconds should not only read the theory of Scouting, but that they should also practice it. They may be formed into a special study Patrol, of which the Scoutmaster is himself Patrol Leader (under a scouting name such as Grey Wolf - the term "Scoutmaster" being barred). Such a Patrol may specialize in first class work, in camp organization, in woodcraft, and in other outdoor practices, in order that the Leaders may be afterwards better qualified to look after their own Patrols. It is important also that the Patrol Leader's position should be looked upon by himself and by his Scoutmaster as his school of training for ultimate Scoutmastership.

 班長と次長は、スカウティングの本を読むだけではなく、実践も必須です。彼らを隊長自身が班長となる特修班(special study Patrol)に組み入れてください(その班においては、隊長という呼称ではなく、灰色の狼(Grey Wolf)と呼ばれます)。この班では、1級の課業、キャンプ編制、ウッドクラフト、その他の野外での実践、そして班長たちが自分の班を運営するためのより良い技能を持てるように特訓します。それは、班長のあり方を、彼自身によって、また隊長によって省みるものであり、そして将来の隊長の資質を訓練する学校としても重要なものなのです。(舟橋訳)
 (参考:「パトロール・システム(班制教育)および班長への手紙 その1.その2. 復刻版」ボーイスカウト日本連盟 H25.1.23発行 27頁)


Patrol System における隊長の役割と立ち位置


 班には班長と次長がいます。その班長と次長は、隊長が班長である特修班(special study Patrol)の班員であるとしています。その特修班の中で隊長が演じる班長の行動を通してそのノウハウを各班長次長が学び取り、それを各班で再現する …この形態とプロセスが構築されてこそパトロールシステム(Patrol System)の成立と言えます。

 ここにも隊長自身が身をもって示す(Scoutmaster’s own personal example)ことが求められるわけです。このシステムを通して、隊長の考えや技能、そして人格そのものが、隊長から班長へ、班長から班員へと受け継がれていくことになるのです。

 特修班における 隊長= Grey Wolf のふるまいがパトロールシステムの出発点であり、パトロールシステムに命を吹き込む営みであるといえるのです。

 フィリップスの論述では、隊長は、特修班の班長であり、また、名誉会議(Court of Honor)の座長(chair)と規定しています。

 この二者における隊長の関与の度合いがパトロールシステムを健全に機能させる最も重要な要素であると私は感じました。

 この特修班と名誉会議は、日本ではグリンバー訓練と班長会議に同義と受け取ることができるでしょう。
 ただ、日本のボーイスカウトには上級班長が規定されており、上級班長に隊長の機能の一部を委託している点がB-Pの構想と異なっています。
 (戦後の日本のボーイスカウトは、アメリカボーイスカウトのシステムの多くを取り入れており、上級班長はその Senior Patrol Leader に同義といえます。アメリカでは少年幹部育成プロセスを経て Senior Patrol Leader が誕生します。したがって、スカウトの誰かに上級班長を任じれば足りるというものではありません。また、アメリカでは1級スカウトにならないと正規班(Regular patrols)の班員にはなれません。それに至らないスカウトは新人班(New-Scout patrol)に属し、成人指導者の厚い関与のもとで技能を学びます。)


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 パトロールシステム(Patrol System)は、単に小集団単位の活動を基盤にするということではありません。その前提として小集団のリーダーとなる者に対する成人指導者による組織的で緻密な訓練があること、それによる成人指導者の意思を効果的に伝達しフィードバックする機能にその意義があります。このシステムをとおして、組織の中の一人ひとりがその立場をわきまえ、自分の任務遂行にかかる責任の重みを実感・体得するプロセスに、B-Pが意図した教育効果を見出すことができます。班に決定を委ね、行動を任せるということがあっても、それは隊長の認知、見守りの中でなされるべきです。班の行為の結果の責任は当然、隊長が負うものなのです。信頼という紐帯のもとで、自分は見守られている、期待されているという意識の中で、自分の行為が評価されていく ―― この駆け引きの中の緊張感が、責任感という観念と態度を育てていくのです。


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 フィリップスは、各班のリーダーとなる班長と次長は、隊長自身が育て上げ、その能力が十分に自分の信頼に応えられるまで成長したと確信した時点で、隊長の責任で任命するものだということを強調しています。
 班長次長の就任後、隊長には、班長と次長への可能な限り密なる接触と関与を求めています。
 班員つまりその他のスカウトについては、すべてを班長次長に委ね、隊長の直接の接触を戒めています。

 フィリップス著「The Patrol System」から、パトロールシステムにおける隊長の役割について述べている部分を抽出して以下に記します。訳文はすべて舟橋訳です。訳文の後の括弧内の数字は「パトロール・システム(班制教育)および班長への手紙 その1.その2. 復刻版」(ボーイスカウト日本連盟 H25.1.23発行) の該当頁を示します。

 It is the principal of every Scoutmaster in the movement to see that his Patrol Leaders are able to lead their Patrols.
 この運動におけるすべての隊長の根幹・主とする仕事は、配下の班長たちがその担当する班を適切に指揮できているかどうかを注視・把握することです。(26)

 The Leaders and Seconds must have special opportunities of asking the Scoutmaster any questions. They should have special opportunities of access to their Scoutmaster, either at his home, or at a special parade of Leaders and Seconds held once a week at the troop headquarters. (This could be run in connection with the Court of Honor.)
 班長と次長には、隊長に何でも質問できる特別な機会が設けられなければなりません。彼らは、隊長の自宅で、または隊の本部で週に一回開催される班長と次長の特別な会合で、隊長に面接する特別な機会を持つようにします。(これは、名誉会議と関連して行うことができます。)(27)

 Where the Scoutmaster can give the time, it is an admirable thing to have an evening on which the Leaders and Seconds should receive special instruction. Such an evening might be once a week, once a month, or even once a quarter. Two or more Troops can often combine for this purpose. On one occasion somebody may give a lecture on Map Drawing and Surveying, on another a first-rate Ambulance man may be the speaker, and on another a Royal Engineer may give instruction in Bridge Building. There is no limit to the number of useful and instructive talks which may be given to Leaders in this way, and afterwards be passed on by them to their Patrols.
 隊長に時間の余裕があれば、班長と次長のために特別指導が受けられる夕べを設けることは素晴らしいことです。その夕べは、週に一回、月に一回、または三か月に一回のように設けます。時には、これを二から数隊の合同で行うこともできます。ある日は地図の描画と測量に関する講義、別の日は一線の救急隊員の講話、また別の日は王立工兵部隊兵士による架橋技法の講習などなど。この方法で班長たちに授けられる有益な講習の数に制限はありません。ここで班長たちが学んだことは、その後、彼らによって彼らの班に伝えられることになります。(31)

 In well-organized Troops of some years' standing it is often found a good thing to run a special week-end camp for Leaders and Seconds. Much useful instruction can be given in this way.
 年数を経てよく組織された隊で、班長と次長のための特別な週末キャンプを行って良い成果を上げているところがいくつもあります。このように、彼らに有用な手立てはいくらでもあります。(32)

 This Court consists of all the Leaders and Seconds, with the Scoutmaster in the chair.
 名誉会議は、班長、次長の全員で構成され、そして隊長が座長になります。(33)

 The Court of Honor then deals with questions in connection with the arrangements for the coming week, Patrol Competitions, Summer Camp, Football and Cricket, Badge Examinations, Technical Instruction, Inter-patrol Visiting, Troop Subscriptions, and many other things. If the Scoutmaster has got any announcements to make this is the occasion on which he makes them. and the Leaders afterwards pass the information on to their Patrols in due course. Any member of the Court of Honor is entitled to ask the Scoutmaster any question, unless such question is a breach of Scout Law. Free discussion in the Court of Honor should be warmly encouraged. There is no time in which the Scoutmaster has a better opportunity of getting into touch with the real feelings and aspirations of his boys.
 名誉会議は、次週の手配、班行事、夏季野営、サッカーやクリケット、技能章審査、技術指導、班相互訪問、入隊申込、その他多くのことを扱います。隊長にこれらに関する伝達・指示・助言事項等があれば、隊長はそれらを伝える機会になります。班長はこの後、それらの情報を班に伝えることになります。おきて違反でない限り、名誉会議のいかなるメンバーも、隊長に質問する権利があります。名誉会議での自由な議論を心から奨励する必要があります。隊長が彼のもとの少年たちの本当の感情や願望に触れられる機会はほかにありません。(34)

 The greatest advantage of the Court of Honor is that, more than anything else, it encourages the Patrol System and fosters the Patrol Spirit.
 名誉会議の最大の利点は、何よりもパトロールシステムを奨励し、パトロールスピリットを育成するところにあります。(35)

 The Scoutmaster should never give orders to his Scouts except through his Patrol Leaders.
 隊長は、班長を介さないで彼の班のスカウトに直接指図してはいけません。(41)

How To Start A Troop On The Patrol System
「パトロールシステムにおける発隊の仕方」の章より

 Anyone who has had experience of Scouting will have at least two words of definite advice to give to a friend who is just going to start. They are these: "Begin small." It is hardly possible to begin with too few boys, and it is very usual to begin with too many. In the earlier chapters it has been pointed out that to work the Patrol System at all successfully it is necessary to give to Patrol Leaders and Seconds greater ideas and greater knowledge than the boys whom they are expected to command. The idea of the Patrol System should be adopted from the very beginning.
 スカウティングの経験がある人なら誰でも、これからそれを始めようとしている友人に授ける確信のアドバイスがあります。それは、「少人数で始めなさい。」です。(しかし現実は)このような過少の少年で始めることはほぼ不可能であり、多過ぎる少年で始めるのが通常になっております。前の章で指摘したとおり、パトロールシステムをうまく機能させるには、班長と次長に、彼らが指揮をとる予定の少年たちよりも多くのアイデアや知識を授ける必要があります。パトロールシステムのアイデアは、隊発足の最初から採用する必要があります。(66)

 フィリップスは、隊の作り方について、次のような順序を提唱しています。それを要約して記します。
 @隊設立の表明後、それに応じた入隊希望者についての情報を得ます。A隊長予定者は、入隊希望者の中から元気な子をを10〜12名選び、早速訓練を始めます(他の入隊希望者は待機となります)。二週間も経つと(ついていけない子はやめて)8人になります。Bこの8人が初級テストにパスしたらスカウトのちかいをたて、制服着用を許します。Cそれから4か月乃至6か月でみんなが二級になった時、彼らを班長と次長に任命します(順調であれば班長4人と次長4人が誕生)。Dここに至ったら先の入隊希望者に集まってもらい、各班に5名ずつ入れ(つまり7人の班となります[7×4=28人の隊]、これを上回る入隊希望者がおればその子たちは入隊待機になります)、班が整ったらここに初めて隊が発足します。

 In a large number of cases a prospective Scoutmaster will find that the reasons against starting with only a handful of boys are almost overwhelming. In such cases one must give the same recommendation as before, "Begin small," and one would urge from the very earliest moment that the Scoutmaster should makeup his mind to give special facilities to his Patrol Leaders and Seconds. In any case, until the boys have passed their Tenderfoot tests his Leaders and Seconds will not be appointed. Sometimes the appointment may be deferred until the boys become Second-class Scouts.
 多くの場合、隊長候補者は、一握りの少年で始める理由に反対する意見が圧倒的であることに気づかされるでしょう。そのような場合は、先に示したとおり、「少人数で始めなさい」と勧告することになります。そして、非常に早い時期より、隊長が自分のもとの班長と次長に特別な指導を与えることに方針を定めるよう促すでしょう。いかなる場合でも、少年たちが初級考査に合格するまで、班長と次長に任命してはいけません。時には二級スカウトになるまで任命が延期されることもあります。(68)

 Before appointing a Leader the Scoutmaster should always tell him exactly what will be expected of him, not only in the Troop, but also by the Chief Scout and by the Scout Brotherhood. Unless he is keen to undertake the job, it is a great mistake to appoint a boy at all.
 班長任命の際、いつでも隊長は、隊だけでなく、チーフスカウトも世界中のスカウト兄弟もあなたに期待しています、ということをきちんと伝えなければいけません。その少年が班長の仕事を引き受けますという意思を示さない限り、その子に班長を任命することは大きな誤りです。(68)

 The essence of this suggested method of starting a Troop is that the Leaders and Seconds should be given chances of remaining always a good deal in front of the other boys both in Scout knowledge and in Scout experience.
 ここに示唆した隊発足についての方法の要点は、班長と次長は、スカウトの知識とスカウトの経験の両方において、他の少年たちよりも前に、それを修得する十分なチャンスが常に与えられていなければならないということです。(68)


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 B-Pは、パトロールシステムに関連して、次の著述を残しています。

 In all cases I would strongly commend the “Patrol” system : that is, small permanent groups, each under responsible charge of a leading boy, as the great step to success.
 I recommend the Instructor to begin with a Patrol of eight boys if possible, and when these have qualified as "First-class Scouts" to select the best five or six to raise each a patrol of his own and instruct it under his (the Instructor's) supervision.
from “FOREWORD FOR INSTRUCTOR” / SCOUTING FOR BOYS The Original 1908 Edition

 すべての場合において、私は"パトロール"システム("Patrol" system)を強く推奨します。これは、少人数の恒常的な(=一時的ではない)仲間集団の一群(small permanent groups)であり、それぞれがリーダーである一人の少年の責任の下にある(each under responsible charge of a leading boy)というものです。これが成功への大きなステップになります。
 指導者(Instructor=Scoutmaster就任予定者)は、可能であれば8人の少年からなるパトロール(班)から始め、彼らが「1級スカウト」の資格を取得したら、最も優れた5、6人を選び、それぞれ自分のパトロール(班)を編成し、そして自分の(その指導者(Instructor)自身による)監督のもとでそれらを指導することを推奨します。



 The sure way to make a failure of your effort is to begin with too many boys at first. I recommend about eight to begin with, as a nucleus of your Troop.
 The next step is to select the best of your boys to be Leaders of the different Patrols, and then to give then a special training in their Scout work and duties.
 The dividing of the boys into permanent Patrols of from six to eight and treating them as separate units each under its own responsible Leader is the key to success with a Troop.
 The Patrol is the unit of Scouting whether for work or for play, for discipline or for duty.
from “The Patrol System” / RUNNING A TROOP / PRINCIPLES AND METHODS / SCOUTING FOR BOYS

 あなたの努力を失敗させる確実な方法は、最初から多過ぎる少年で始めることです。あなたの隊(Troop)の核づくりとして、約8名で始めることを推奨します。
 次のステップは、個々のパトロール=班(Patrols)のリーダーとなりうるベストの少年を選び、スカウトの仕事と任務についての特別なトレーニングを行うことです。
 (これの後に、)少年たちを6人から8人の恒常的な班(permanent Patrols)に組み分け、それぞれその責任を負うリーダー(班長)のもとの別個の単位集団(units)として扱います。これが隊として成功するための鍵です。
 班(Patrol)は、スカウティングのすべての基本単位(the unit)です。作業においても、遊びにおいても、修練においても、任務においても、です。



 This teaching is largely reflected by means of example, by putting responsibility upon him and by expecting a high standard of trustworthiness from him.
 Responsibility is largely given through the Patrol System by holding the Leader responsible for what goes on amongst his boys.
from “Discipline” / RUNNING A TROOP / PRINCIPLES AND METHODS / SCOUTING FOR BOYS

 この(ボーイスカウトの)教育は主に、(指導者の)手本・実例・模範(example)によって、少年自身に責任(responsibility)を持たせることによって、また少年に信頼(trustworthiness)を高い水準で期待する(少年を信じ切る)ことによって、もたらされます。
 責任感は、主に、班員のために班長が責任を果たすという、パトロールシステムの営みの中で養われていきます。



 Some few Scoutmasters are still behind the time, and consequently their Troops are behind the average, in not making sufficient use of their Patrol Leaders.
 They ought to give the sub-officers as much liberty of action as they like to get themselves from their District Associations or Commissioners.
 They must hold the Patrol Leader responsible for everything good or bad that occurs in his Patrol.
 They must put responsibility upon him, let him do his job, and if he makes mistakes let him do so, and show him afterwards where he went wrong ― in this way only can he learn. Half the value of our training is to be got by putting responsibility on young shoulders. It is especially valuable for taming the wilder spirits; it gives them a something which they like to take up instead of their equally heroic but less desirable hooligan pursuits.
from “Patrol Leaders” / April, 1910 / The Scouter / B.-P.'S OUTLOOK

 少数の隊長(Scoutmasters)がまだ班長(Patrol Leaders)を十分に活用していないという実態があり、そのためその隊(Troops)は平均より遅れてしまっています。
 隊長は、地区役員やコミッショナーから自分自身が自由でありたいと思うのと同じくらい、隊の副管理者に行動の自由を与えるべきです。
 隊長は、班長に、班(Patrol)で生じる良いこと悪いことそのすべてについて、責任を負わせなければなりません。
 隊長は、班長に責任を負わせ、班長に仕事をさせ、もしその班長が間違いを犯したなら、その班長にその対処をさせ、その後、その班長に間違ったところを指摘するようにします。 ― 班長は、この方法によってのみ学ぶことができるのです。私たちの訓練の価値の半分は、責任を若い肩に負わせることによって成し遂げるというところにあります。これは野生の気性を飼いならす場合に特に有効です。勇壮ではあるが嫌われ者のごろつき(hooligan)であっても、好んで取り組んでくれるものを彼らに与えます。



 I strongly advise small camps of about half a dozen Patrols; each Patrol in a separate tent and on separate ground (as suggested in Scouting for Boys), so that the Scouts do not feel themselves to be part of a big herd, but members of independent responsible units.
 Patrols should be kept intact under all circumstances.
from “Camps” / June, 1910 / The Scouter / B.-P.'S OUTLOOK

 私は、6個ほどの班(Patrols)からなる小規模キャンプを強く推奨します。それぞれの班(Patrol)は、(スカウティング フォア ボーイズ で提示したように)別々のテントそして離れた場所でキャンプします。それによりスカウトたちは、自分たちは大きな群れの一部ではなく、独立した責任ある部隊の一員であると感じるようになります。
 班(Patrols)はいかなる状況においても無傷のままにしておく必要があります(キャンプ運営等の制約の事情があっても分割や合併等はしないでください)。



 The best progress is made in those Troops where power and responsibility are really put into the hands of the Patrol Leaders. It is the secret of success with many Scoutmasters, when once they have half-a-dozen Patrol Leaders, really doing their work as if they were Assistant Scoutmasters. The Scoutmasters find themselves able to go on and increase the size of their Troops by starting new Patrols or adding recruits to existing ones.
 Expect a great deal of your Patrol Leaders and nine times out of ten they will play up to your expectation; but if you are going always to nurse them and not to trust them to do things well, you will never get them to do anything on their own initiative.
from “Patrol Leaders” / June, 1910 / The Scouter / B.-P.'S OUTLOOK

 最高の発展は、班長の権限と責任が実際に彼らの手に置かれている隊で成し遂げられます。多くの隊長の成功の秘訣は、六人の班長がいるならば、彼らを正に副長(Assistant Scoutmasters)のように仕事をさせるということです。隊長は、新しい班を開始するか、既存の班に新人を追加することで、自分の隊を維持しそして大きくすることができることに気付くことになります。
 班長に多くを期待すれば、十中八九は期待どおりに動いてくれるものです。しかしあなたが常に彼らを看護し、彼らがうまくやれることを信用しないのであれば、彼らが持っている独創力・率先力(initiative)は何も発揮しないでしょう。



 Many Scoutmasters and others did not, at first, recognise the extraordinary value which they could get out of the Patrol system if they liked to use it, but I think that most of them seem to be realising this more and more. The Patrol system, after all, is merely putting your boys into permanent gangs under the leadership of one of their own number, which is their natural organisation whether bent on mischief or for amusement. But to get first-class results from this system you have to give the leader a real freehanded responsibility ― if you only give partial responsibility you will only get partial results. By thus using your Leaders as officers you save yourself an infinite amount of the troublesome detail work. At the same time, the main object is not so much saving the Scoutmaster trouble as to give responsibility to the boy, since this is the very best of all means for developing character. It is generally the boy with the most character who rises to be the leader of a mischief gang. If you apply this natural scheme to your own needs it brings the best results.
 It is the business of the Scoutmaster to give the aim, and the several Patrols in a Troop vie with each other in attaining it, and thus the standard of keenness and work is raised all round.
from “Patrols” / May, 1914 / The Scouter / B.-P.'S OUTLOOK

 当初、多くの隊長や他の人たちは、パトロールシステムから得られる特別な価値を認識していませんでした。でも今日ではほとんどの人がこれを認識しつつあるようです。パトロールシステムは、少年を、単に、仲間の一人のリーダーシップのもとにある恒常的ギャング集団に入れているだけのことです。それは、いたずらや娯楽をたしなむ自然な組織です。しかしこのシステムから一流の結果を得るためには、そのリーダーに本当の意味の自由裁量のもとの責任を与える必要があります。― 部分的な責任では、部分的な結果しか得られません。このようにこのリーダーを隊の幹部として活用することにより、隊長の面倒で細かい作業を無限に節約できます。同時にこれの主な目的は、隊長の労苦を軽減することではなく、少年に責任を与えることです。これは、品性・人格(character)を育成するためのすべての手段の中で最も良いからです。通常、いたずらギャングのリーダーになるのは、最も品性・人格(character)の高い少年です。この自然な工夫・企図(scheme)を自分のニーズに適用すれば、最良の結果が得られます。
 このねらいを定めるのは隊長の仕事であり、隊内の各班はそれを達成する際に互いに競い合います。それにより、熱意と活動の水準は全面的に引き上げられていきます。



 The Patrol System has also a great character-training value if it is used aright. It leads each boy to see that he has some individual responsibility for the good of his Patrol. It leads each Patrol to see that it has definite responsibility for the good of the Troop. Through it the Scoutmaster is able to pass on not only his instruction but his ideas as to the moral outlook of his Scouts. Through it the Scouts themselves gradually learn that they have considerable say in what their Troop does. It is the Patrol System that makes the Troop, and all Scouting for that matter, a real co-operative effort.
from “Aids To Scoutmastership” / 1920

 パトロールシステムは、それが正しく運用されれば、品性・人格(character)訓練という大きな意義も持っています。パトロールシステムは、少年一人ひとりに、自分には班の維持存続のために自分にのしかかる責任があるということをわからせます。それはまた、各班が隊の維持存続のために一定の責任を持っていることをわからせます。このことをとおして、隊長は、指示事項だけではなく、スカウトのモラルについての自分の考えをも伝えることができるのです。このことをとおして、スカウトたちは、隊の諸事項についての重要な発言権を有していることを彼らなりに徐々に学んでいくのです。パトロールシステムこそが、隊を成すものであり、すべてのスカウティングを表すものであり、本当の協同の取り組みといえるのです。


 An invaluable step in character training is to put responsibility on to the individual. This is immediately gained in appointing a Patrol Leader to responsible command of his Patrol. It is up to him to take hold of and to develop the qualities of each boy in his Patrol.
from “Aids To Scoutmastership” / 1920

 品性・人格(character)訓練における最重要のステップは、一人ひとりに責任を持たせることです。これは、班を責任もって指揮する班長を任命することですぐに実現します。自分の班の班員一人ひとりをしっかり捉えること、その質を向上させることは、班長の肩にかかっているのです。


 The object of the Patrol System is mainly to give real responsibility to as many of the boys as possible with a view to developing their character. If the Scoutmaster gives his Patrol Leader real power, expects a great deal from him, and leaves him a free hand in carrying out his work, he will have done more for that boy’s character expansion than any amount of school-training could ever do.
 Giving responsibility is the key to success with boys, especially with the rowdiest and most difficult boys.
from “Aids To Scoutmastership” / 1920

 パトロールシステムの趣旨は、できる限り多くの少年たちに、彼らの品性・人格(character)を育成するという意味で、本物の責任を与えようということなのです。もし隊長が班長に本当の権威を与え、彼に多くの期待をかけて、任務の遂行を任せるならば、彼の品性・人格(character)の発展のために、学校教育がなし得るよりも多くの貢献をすることになるのです。
 責任を持たせるということは、少年の扱いに成功する秘訣で、極めて乱暴者の最もむずかしい子どもを扱う場合に特にそうです。



 From different sources I have had interesting reports of very satisfactory results of developing the Patrol system. The sum of the whole thing amounts to this ― every individual in the Patrol is made responsible, both in den and in camp, for his definite share in the successful working of the whole.
 This incidentally enhances the Leader’s position and responsibilities, and develops the individual interest and civic capability of each member, while it builds a stronger esprit de corps for the group.
 The Patrol constitutes itself a Council:
  Patrol Leader  responsible as Chairman.
  Second    Vice-Chairman and Quartermaster in charge of Stores, etc.
  No. 1 Scout  Scribe.
  No. 2 Scout  Treasurer.
  No. 3 Scout  Keeper of the Den.
  No. 4 Scout  Games Manager.
  No. 5 Scout  Librarian.
 The Council considers such subjects as, for instance, which badges the Patrol should specially go in for, where to camp or hike, etc., football and cricket matches, athletic sports and displays, and suggests questions to be considered and ruled upon by the Troop Court of Honour.
 The Scribe keeps the Minutes of this Council as record, which are read out at the following meeting as usual to be corrected previous to their signature by the Chairman (the Patrol Leader).
 The Scribe also has the duty of keeping a Patrol log in which are recorded each week, briefly, the doings of the Patrol at home or in the field.
 The existence of these Patrol Councils, when conducted with proper procedure, at once raises the status of the Troop Court of Honour. If carried out with the correct routine and ceremonial of a business meeting, the Court of Honour becomes a sort of Upper Chamber of considerable importance in the eyes of the boys, as they take a close interest in its findings; and the whole thing becomes a valuable and practical education to them in “civics.”
 Then, in camp, a similar delegation of duties to the individual members of the Patrol has an excellent effect both on the success of the outing and in educating the boys.
 For instance, the distribution of work may be made on some such lines as these:
  Patrol Leader  In supreme charge, responsible for assigning duties and seeing that they are carried out.
  Second Leader  Quartermaster in charge of supplies of food and equipment and first aid.
  No. 1 Scout   Cook, preparing meals.
  No. 2 Scout   Scribe, keeping accounts of moneys and stores, keeps log of the camp or hike.
  No. 3 Scout   Pioneer, making drains, bridges, latrines.
  No. 4 Scout   Sanitation; keeping camp clean, incinerator.
  No. 5 Scout   Axeman; supplying firewood. Fireman and waterman, has charge of cooking or camp fire and of water supply.
from “Development of the Patrol System” / August, 1922 / The Scouter / B.-P.'S OUTLOOK

 さまざまな所から、パトロールシステムの展開において、非常に満足のいく結果が得られたという興味深い報告を受けています。全体をまとめると、パトロールメンバーの全員が、パトロールの集会の場(den)においてもキャンプにおいても、全体の成功に一定の役割を果たす責任を負っています。
 これにより、リーダーの立場と責任が強化され、各メンバーの個人的関心と市民としての能力が育まれると同時に、グループの団結心が強化されます。
 パトロールは評議会を構成します。
  パトロールリーダー 議長として責任を持ちます。
  次長     副議長及び需品管理等。
  第1スカウト  書記。
  第2スカウト  会計係。
  第3スカウト  パトロール集会場管理係。
  第4スカウト  ゲームマネージャー。
  第5スカウト  図書係。
 評議会は、例えば、パトロールが特に取得すべきバッジ、キャンプやハイキングの場所、フットボールやクリケットの試合、スポーツや展示などの問題を検討し、隊の名誉会議(Troop Court of Honour)で検討および裁定すべき問題を提案します。
 書記は、この評議会の議事を記録として保管します。議事録は通常、次の会議で読み上げられ、必要があれば議長(パトロールリーダー)が署名する前に修正されます。
 書記はまた、パトロールの日誌を管理する義務があり、毎週、パトロールの室内や野外での活動を簡単に記録します。
 これらのパトロール評議会の存在は、適切な手順で行われると、隊の名誉会議の地位をすぐに高めます。正しい日常業務会議の儀式で行われると、名誉会議は少年たちの目には重要な上院のようなものとなり、彼らはその結論に深い関心を抱きます。そして、そのすべてが価値ある実践的な「市民」教育になります。
 そして、キャンプでは、パトロールの個々のメンバーに同様の任務をまかせれば、遠征の成功と少年たちの教育の両方に優れた効果があります。
 たとえば、仕事の配分は、次のような形で行うことができます。
  パトロールリーダー  最高責任者として、メンバーに任務を割り当て、それが実行されるように監督する責任を負います。
  次長         需品管理者として、食料や装備の供給、そして応急処置を担当します。
  第1スカウト  炊事係、食事の準備を担当します。
  第2スカウト  書記、金銭や物資の記録を取り、キャンプやハイキングの記録を取ります。
  第3スカウト  工作係、排水溝、橋、トイレを設けます。
  第4スカウト  衛生係、キャンプ地の清潔維持、焼却。
  第5スカウト  斧使い、薪を供給します。火と水の管理者、調理やキャンプファイヤーにおける給水を担当します。



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私の実践をふりかえって


 私がスカウトであった時(昭和40年代前半)、スカウティングは、スカウトの皆が一日も早く進級したいという共通意識のもとで活動がなされていました。少年隊に入ったら、まずは初級を目指して、毎回がロープ結びを皆で教え合い学び合うというのが班集会の姿でした。初級を取ったら今度は2級に進むために班集会は手旗通信ごっこや里山探検ハイク等、それを果たしたら今度は1級を目指してモールス通信ごっこや救助救命ごっこ、測量ゲーム、公園でキャンプごっこ等が班集会の内容でした。すなわち、統一された課題と目標のもと、班長が采配を振り、皆が一緒にそれをマスターしようという意気込みで共通課題に取り組み、皆で学び合い、励まし合い、友情を育み合ったという記憶があります。

 私がボーイ隊の隊長を受任した昭和50年代、パトロールシステムの運用については、とても悩んだものでした。

 私の隊長在任当時、日本連盟が発行した「ボーイスカウト隊長ハンドブック」(1976年発行)には、次のような記述がありました。

 「立派な社会人としての…資質は、少年を信頼してひとりひとりに責任をおわせ、班運営をまかせ、班意識を高揚する班活動をすることによって、培われるのです。(55頁)」「隊長は班長を指導し、彼らに班を運営させるのです。班長は隊長の信頼にこたえ、班員の指導に努力し、班員の希望を隊の運営に反映させます。(同)」「班長会議は、班長と上級班長、隊付をもって構成され、上級班長が座長になります。(59頁)」「班長会議では、隊集会・隊ハイク・隊キャンプ・奉仕作業などの計画をたて、実施にさいしての担当責任者、…各班の準備すべきことなどを相談します。(同)」「隊長・副長は、この班長会議に助言者として出席します。助言者ですから、その立場を十分に考慮する必要があります。(60頁)」「班活動は、スカウト活動の中心です。(63頁)」「班集会は、隊長などいわゆる成人指導者が加わらず、班のメンバーだけの集会であることが大きな特色です。(64頁)」「(隊・班の)年間プログラムは、スカウト自らが作成することに意義があります。スカウトの自発活動として作成作業に当たらせるのが最善です。スカウトの自発活動とは具体的には、班長会議に立案の責任をもたせることです。(170頁)」「隊集会における隊長のいちばん望まれる姿は“安楽椅子に腰かけてみんなをにこにこと見守っている”といわれています。(191頁)

 私の隊のスタイルをいかにこれに近づけるか、これが隊長を引き受けた私としての最重要課題でした。

 しかし当時の周りの人々は、パトロールシステムに対して懐疑的で、自発的な班集会は半ば禁止されていました。「班集会をやらせても結局何もできない」「何をしでかすかわからない」という見方でした。例えば、班長の専制のもとで班員がこき使われる、とか、極端な例を挙げれば、班員の失敗がリンチに至る可能性がある、というような心配がありました。これは当時の「自主性」が重んじられた社会の風潮にあっても、例えば中学校や高校の部活における不祥事がニュースになるなど、焦眉の問題でもありました。

 これをどのようにコントロールするか、そもそもそのようなことが可能か、という理念と現状との乖離が隊長である私を苦しめたものです。パトロールシステムは、絵に描いた餅、というのが多くの人の受け止めでした。

 私は、ボーイ隊を、班長教育を展開する場と規定しました。班長会議またはグリンバー訓練の毎週乃至月に複数回開催を励行し、班独自の個別活動は隊長の把握のもとで行わせていました。
 班長に「自分たちが計画した活動がうまくできて楽しかった。班長をやって良かった。」と言わせる演出が肝要でした。結果に対しての称賛は不可欠です。成人指導者が班長に直接「すごいね。」と伝えることがとても大切と思いました。

 パトロールシステムにおける班長の役割と責務は、中学生段階の少年の今日的な力量から見て、負担がとても大きいということを理解しなければなりません。班長育成のシステムと、班長をバックアップする大人集団の支援体制の確立がない限り、安易に適用すべきではないと思っています。
 私は、スカウト運動は、健全な「自発活動」ができる人格を育てる場であって、少年たちに不用意な「自発活動」を行わせる場ではないということを強調したいと思います。連盟教育規程の目的規定はじめ各条文は、これをふまえた形で運用すべきであると思っています。
 上に立つ子どもたちの失敗によって、次に続く子どもたちが犠牲になるということは、どんなことがあっても避けなければならないことであり、これは、社会に対して責任を有する私たち成人指導者の義務であるはずです。

 私の実践を通して自覚したことですが、「たとえそれらが作為的に設定されたものであっても、班長会議による企画作業や隊員全員による創作活動を数多く行なっていく過程のうちに、(失敗、非難、批判、叱責、再度挑戦、成功、称賛をとおして)、『あらゆる企画は、それを享受する人々に対する責任の維持の上にあり、われわれはその責任の重みを自覚しなければならない』という観念が、子どもたちの心の中に育っていくのではないか」ということが、私が期待するもっとも大きなものです。

ありがとうございました。(2015.9.26)



 参考までに
 The Patrol System and Letters to a Patrol Leader (カナダ ScoutsCan.comウェブサイト)
 <http://www.thedump.scoutscan.com/Patrol%20System.pdf>
 AIDS TO SCOUTMASTERSHIP (隊長の手引) (カナダ ScoutsCan.com ウェブサイト)
 <http://www.thedump.scoutscan.com/a2sm.pdf>
 「隊長の手引」 ボーイスカウト日本連盟訳 (やんちゃ隊の資料庫 ウェブサイト)
 <http://scout.o.oo7.jp/AIDSTOSCOUTMASTERS.pdf>
 「班長のてびき」 ウィリアム ヒルコート著 BS日連訳 (ボーイスカウト岡山連盟ウェブサイト)
 <http://www.scout-ok.jp/archiv/doc/patrol-leader.pdf>
 アメリカボーイスカウトの班制度・班長訓練 ( BSA ウェブサイト)
 <http://www.scouting.org/scoutsource/BoyScouts/PatrolLeader.aspx>
 BOY SCOUTS HANDBOOK The First Edition,1911,BSA(The Project Gutenberg EBook)
 <http://www.gutenberg.org/files/29558/29558-h/29558-h.htm>
 Scoutmaster and Assistant Scoutmaster Leader Specific Training (BSAウェブサイト)
 <http://www.scouting.org/filestore/training/pdf/34879.pdf>
 SCOUTMASTER HANDBOOK, Boy Scouts of America
 <https://drive.google.com/file/d/0BxgyGhfwmpSpOG1YeXFveHlFWWs/view?pli=1>


私のB-Pスピリット研究
@ ボーイスカウト運動についての諸考察 (2014.10.5)
A スカウティングに託されたB-Pスピリット (2019.8.27)
B 「隊長の手引」に記されたB-Pスピリット (2015.8.14)
C ローバーリング ツウ サクセス に記されたB-Pスピリット (2015.8.15)
D 「パトロール システム」に記されたフィリップスのスピリット (2015.9.26)
E 進歩制度に託されたB-Pスピリット (2015.10.14)
F 信仰の奨励に託されたB-Pスピリット (2015.10.12)
G 野外活動に託されたB-Pスピリット (2015.11.29)
H スカウト運動に託したB-Pスピリット (2016.7.14)
I “ちかい”と“おきて”に託したB-Pスピリット (2016.12.12)
ベーデン-パウエルのラストメッセージ B-P's Last Message
J ボーイスカウト研究 (1979.12.14)
K ボーイスカウト実践記 (1980.4.28)
L ボーイスカウト活動プログラムの紹介 (1998.6.20)
M 《資料》 スカウティング フォア ボーイズ 序文(1940年)
N 《資料》B-Pの1926年の講演「ボーイスカウト・ガールガイド運動における宗教」



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